先月、マラソンに参加しました。その時のお話です。
九州大糸島キャンパスの折り返し地点、しばらく走ると中間地点の21.1キロ地点の看板が見えました。「やっと半分きた」と思った瞬間、足が上がらなくなって、走れなくなりました。ちょうどスタートから3時間経過していました。しばらく歩いては走り、また歩いて歩いて走りの繰り返しで「このままでは完走できなくなる」と思いが心の中を横切ります。
目の前を黄色ゼッケンをつけたブラインド(視覚障碍者)ランナーが私を追い抜きました。
横には、黄色い伴走と書かれたゼッケンをつけたサポートランナーが並走しています。ふたりの手には「絆」と呼ばれる短いロープでつながっています。その後ろにも、サポートランナーがふたり待機していて、ひとりのブラインドランナーを、交代しながら並走して走り続けるようです。何だか気になって、しんどかったけどしばらく後ろをついて走りました。
並走するサポートランナーは、刻々と変わる目の前の状況やペース配分を伝えています。並走するだけで決して前にでることはありません。後ろで待機して走る二人のサポートランナーは、周りの風景のことや、励ましの温かい言葉をかけ続けていました。
やがて、ついていけなくなった私はペースを落としましたが、しばらく自分のペースで走ることにしました。さっきまで、しんどい孤独だ!これからは自分との闘いだと、一人ぼっちだと思って苦しくなっていました。でも、彼らの後をついて走っているうちに、少しづつこころの中で何かが変わっていきました。わたしも集談会で、このサポートランナーのようにありたいそう思いました。
★沿道からのたくさんの声援(応援)が心に飛び込んできました。 自然と「ありがとう」って言葉でや笑顔で手を振って感謝の気持ちを返しました。
★昨日届いたラインの友人からのメッセージを思いだしました。
「いよいよ明日、マラソンだね!応援してます。がんばれ」
★発見会の皆さんからかけてもらったことばを思い出しました。
「日曜は、遠くからになりますが応援してます」
ひとりだと思っていた私、心の中や目の前の沿道には、わたしをサポートしてくれる皆さんがいる。そう、マラソンって参加するだけでたくさんの応援をもらえる。人生でこん応援をもらえる機会なんてない。
小雨が降りだしたけど、沿道からは「がんばれ」って、たくさんの声援が止むことはない。しだいに足が上がるようになり、少しづつ足が前に前にと動くようになり、34キロ過ぎ、これなら完走できると迷いが確信に変わり、完走することできました。
【投稿 : Yより】