生活の発見会 佐賀集談会 (NPO法人)6月号

更新情報

は じ め て の み な さ ま へ

佐賀集談会は毎月第四日曜に開催しています

　何かにこころがとらわれて、誰にも相談できず、一人で悩んで、身動きできなくなっていませんか？ 私たち「生活の発見会」の佐賀集談会では、神経質性格から来るいろいろな悩み事を乗り越え、建設的な生活を送ることを目的に、森田療法という日本独自の精神療法の考え方を学びながら、参加皆さんとの対話を通して、相互学習、相互援助を行っています。自助グループです。毎月１回、集まって学んでいます。ぜひ一度、のぞいてみてください。この出会いが皆さまの転機になればと、そっと寄り添う気持ちを大切に活動しています。

なお、集談会・生活の発見会は学習の場であり、医療の場ではありません。治療等に関することはお答えできないことがあります。

★集談会の開催の詳細については[集談会について]のコーナーをご覧ください。　

私たちの活動を紹介します。

集談会に参加して『みんなで対話を重ねてみたこと』　2025/6/8　 No.71

5/25に5月の集談会を開催しました。参加者６名（佐賀2、福岡4）。先月に引き続き参加くださったOさん、ありがとうございます。私たちの佐賀集談会は、福岡や長崎からの参加くださる皆さんに支えられています。出席ありがとうございます。

今月、Ｍさんは欠席でしたが、ほかの集談会に出席した際に話題となったお話しの情報を共有いただきましたので、私たちも同じテーマについて話し合ってみました。
【相談①】確認行為をしているところを夫に見られたくない。どうしたらいいでしょうか？
【相談②】緊張する場面で腕時計や身に着けているものが窮屈に感じて外したくなり、それらを外すという、はからい行為をしてしまう。どうしたらいいでしょうか？
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まず相談①について皆でお話して、次のような３つの意見をいただきました。
【A】見られたくないなら止めなさい。
止めようとと思っても、止められないから困っているのです。
でも、見られたくないのでしょう？確認したいという欲求がわきあがっても、その感情は、そのままにするしかありません。例えば、ふたりでイベントに出かけるときに、カギ閉めが気になったとします。戻っていては、予定の時刻に間に合わない。戻って確認しますか？気になっても、その感情はそのままに、イベントに行くでしょう。

【B】気になっても最高3回だけ確認して終わりにする
そういう方法も分かっています。でも止めようとと思っても、止められないから困っているのです。

【C】正直に夫に話してみる
むしろ、話したからと言って、確認行為は消えてなくなるものではなくて、家族を巻き込んで迷惑かけているという思いが膨らむばかりでした。

相談②についても、同様に皆さんの日常の体験を交えていろいろ話合いました。いずれも、正論を言っても、そんなことはずっと分かっているのに止められない相談者の答えになっているのか？というところで時間切れとなりました。

後日、当日予定があって欠席していた いなさん より、この相談について投稿をいただきましたので掲載いたします。

6/8(日)■作成/いな：この２つの相談について、ＣｈａｔＧＰＴを使い対話を重ねながら、私自身の答えをまとめみました。

１．「確認行為をしているところを夫に見られたくない。どうしたらいいでしょうか？」

この問いには、「確認行為はよくない」「見られるのは恥ずかしい（＝隠したい）」という思いが根底にあるのではないでしょうか。これは、「かくあるべし（～であるべき）」という思想による苦しみそのものですね。

森田療法では、確認行為自体を否定せず、まずは「してしまう自分」をあるがままに認めることが出発点です。夫に見られることが「恥ずかしい」「不安だ」と感じるのも自然な感情であり、それを無理に消そうとせず、「見られて恥ずかしいと思いながらも確認している自分」が今の自分だと受けとめていくことの方が大切だと思います。こっちの方に目が向けられるようにできるといいですね。

その上で、「見られたくないから確認しない」ではなく、「見られてもよいと思いながら、確認せずに済ませる」ような方向へと、実際の行動で自分を試してみることが、改善につながると思います。

２．「緊張する場面で腕時計や身に着けているものが窮屈に感じて外したくなり、それらを外すという、はからい行為をしてしまう。どうしたらいいでしょうか？」

これは典型的な「症状をなんとかしようとする工夫＝はからい」にあたります。森田療法では「はからい」を続けていること、つまり「症状をなくそうとする努力をし続けること」は、逆に苦しみを強めることになります。

大切なのは、「緊張して、窮屈に感じて、外したくなる」という感覚の事実をまずそのまま認めることです。「ああ、また来たな」「今、腕時計が気になる」と、心の中で実況するように受けとめて、そのままやり過ごす練習をしていくのが自然な流れだと思います。

外さずに耐えることを目標にするのではなく、「気になるままでいさせてみる」「外したくなる気持ちがあっても、そのままにしてみる」ことです。「どーしても気になることは自然なことです」。できなくても、先ずは「気になるままでいさせてみる」「外したくなる気持ちがあっても、そのままにしてみる」をやってみませんか。

いなさん投稿ありがとうございました。

私の職場でも、ＣｈａｔＧＰＴではありませんが、同じようなAI（人工知能）を会社として積極的導入しています。例えば、プログラムを自動生成したり、仕事に必要な書類のフォーマットを作ってもらったり、ネット会議の対話記録から会議の要約をまとめたりです。さらに、問題が発生した時の解決策案や仕事の進め方のリスク予想など、仕事の生産性や仕事の精度をあげるための補助ツール（道具）として活用しています。ＡＩは確かに便利ですが、問題が発生した時、現場で働いている方々の体験に基づいた発言にはかないません。

私たちが学んでいる森田療法で、語られる森田先生の言葉に共感するのはなぜでしょうか？　知識でなく、森田先生自身が日々の生活を実践する中で体験したことから発せられる言葉だからだと、皆さんのお話しをまとめながら気がつきました。

私たちの集談会も、なんでも安心して自分の悩みや日々の体験のお話しができ、安心して対話を重ねていける場所であり続けてたく思います。来月も皆さんの参加お待ちしています。よろしくお願いします。

［以上、まとめ／運営スタッフＹ］

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次回開催お知らせ

次回6月22日です。福岡土曜集談会より派遣講師のFさんが来られます。参加お待ちしています。

会場ビルの駐車場がいっぱいの場合、少し離れますが提携駐車場の「唐人南パーキング」に止めると、７F受付で帰りに駐車券を出すと、無料になる駐車券をもらえますので、利用ください。
　唐人南パーキング　＝＞佐賀市唐人１丁目１−１６

なお、会場ビル前の道路向かいの駐車場は有料です。ご注意ください。

生活の発見会_最新情報

もっと森田療法について、詳しく知りたい皆さま向けに、生活の発見会本部(東京)のホームページへのリンクまとめてみました。ボタンを押してみてください。